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女性のためのひろば

更新日:2025年4月14日

女性消防吏員について

昭和44年に神奈川県川崎市で初めて女性消防吏員の採用が始まり、平成6年には「女子労働基準規則」の一部が改正され、消防分野における深夜業の規制が解除さました。

当消防本部では平成11年に旧焼津市消防本部で初めての女性職員が採用されました。以降、年々増加し、令和7年4月1日現在、10名(うち1名構成市へ派遣)の女性消防吏員がいます。


「女性も輝く志太消防」

勤務形態について

毎日勤務(消防総務課・予防課・警防課・救急課)

月曜日から金曜日まで週休2日、平日5日勤務で、8時30分~17時15分が勤務時間です。
土日、祝日、年末年始は休みとなります。

交代制勤務(署・分署・情報指令課)

8時30分から翌8時30分までの24時間の内、15時間30分(情報指令課は17時間)に勤務が割り振られており、勤務の割り振られていない時間は休憩や仮眠ができるようになっています。
ただし、災害が発生した場合は、直ちに出動しなくてはいけませんので、自由に外出することはできません。

出産・子育ての支援等女性の権利

女性消防吏員挿絵2消防吏員は市役所の職員等と同様に、様々な支援の仕組みが活用できます。出産・子育ての時期には休暇・休業等の制度を活用することができます。

妊娠中の通院休暇

妊産婦が定期検診を受ける場合

産前休暇・産後休暇

産前休暇…8週間(多胎妊娠の場合は14週間)
産後休暇…出産日の翌日から8週間

元気で丈夫な赤ちゃんを産むための休暇

  • 妊娠中又は出産後1年以内は請求により業務を軽減し、又は他の軽易な業務に就くことができる。

育児時間

1日2回それぞれ30分以内の場合

生後1年に達しない子を育てるための授乳等を行う場合

育児を行う職員の深夜勤務の制限

学校就学時までの子を持ち、当該児童を養育することができる同居の親族がいない場合は深夜勤務(22時から翌朝5時まで)を免除することができる。

育児短時間勤務制度

子が小学校就学期に達するまでの期間で1月以上1年以下

小学校就学前の子を養育する職員を対象とし勤務時間を週20時間から25時間のパターンで選択できる

部分休業

子が小学校就学始期に達するまで

小学校就学前までの子を養育する職員を対象として、1日の始め又は終わりにおいて2時間以内(30分単位)で部分休業を取得できる。

両立支援休暇

学校等行事への参加等を目的とした休暇制度

1年度において、3日の範囲で取得できる。

女性職員座談会

   ※令和6年12月末現在                                                                

消防の仕事を志したきっかけは?

紅林:小学校からサッカーをやっていて、その頃からずっと、体を動かす仕事がしたいと考えていました。                                               高校2年生の時に志太消防本部の女性活躍推進の一環として、私の在学していた高校に志太消防本部の女性職員の方が就職説明に来てくださり、 女性でも消防士になれることを初めて知り、その説明会をきっかけに消防士を志しました。

伊久美:私は幼少期より実家の近くに消防団の詰め所があり、父親がそこに入団していたことと、親戚でも消防士の人が居たこともあり、消防士は自分の中で1番身近な仕事だったため、消防士を志しました。

望月:私は小学生の時から、何か人の役に立つ仕事をしたいと考えていました。中でも警察や自衛隊に憧れていて、そこから人のために働く仕事を中学校、高校で突き詰めたところ、消防士という仕事に行き着きました。

志太消防本部を受験したきっかけは?

望月:赤裸々に言ってもいいですか(笑)? 私は色んな消防本部を受験しました。その中で、働いている方々に色々お話を聞いたのですが、志太消防本部の先輩や人事の方々がすごく温かい方々で、この方々とお仕事したら楽しいじゃないかなと思って、志太消防に決めました。
伊久美:私は(広域前の藤枝消防本部が)地元だったからです。
紅林: 私は地元ではないのですが、小学校から藤枝市でサッカーをやっていたので、サッカーで育まれた所に恩返ししたいなと思って、志太消防に入りました。

受験対策は?

紅林: 私が通っていた高校では、授業で公務員試験の科目を網羅することができなかったので、公務員専門学校に通いました。 当時は部活もやっていたので、平日授業が終わった後に午後7時頃まで部活をやって、その後専門学校で授業を受けて、受験対策をしました。
伊久美:私は高校卒業後、救急救命士の資格を取得するための専門学校に進学しました。そこのカリキュラムの中に公務員試験対策があったので、そこで受験対策をしました。
望月:私は大学3年生の春ぐらいから受験対策を始めました。その頃から大学の授業も少なくなっていたので、大学の図書館に籠って、独学で勉強をしていました。大学の先輩からとにかく一次試験が通るのが難しいという話を聞いていたので、筆記試験対策を重点的にしていました。これまでの人生の中で1番勉強をしたかと思います(笑)

今の業務内容は?

伊久美:私は救急救命士の資格持ってるので、専従の救急隊として救急業務に就いています。                救急車で出動する以外にも心肺蘇生法の普及のために市民の方に対して救命講習を開催をしたり、時期によっての救急の予防についての講話もしてます。 また、志太消防本部独自の事業ですが、子育て中のパパママたちを対象とした「ママさん講習会」という救急講習があり、その講師をしたりしています。
紅林:私はポンプ車を運用した消防隊に属しています。機関員の資格を持っているので、隊の機関員(運転手)を任されています。
望月: 私も消防隊に属しています。まだ機関員の資格を持ってないので、後部座席に乗って出動しています。消防隊の出動は火災、救急支援、救助など色々です。出動以外の日常は、水利点検に行ったり、防火対象物の立入検査に行ったり、そんな感じです(笑)

女性としての働きやすさ、やりがいは?

望月:私は社会人なって2年目で、職場には圧倒的に男性が多いのですが、男性職員から女性として過剰な気遣いをされる訳でもなく、でも男性と全く同じ扱いでもなく…何と言うか、すごくいい環境で女性として働けているなと日々感じています。
やりがいはと言うと、実は消防士の仕事を詳細に知って入った訳ではないので、理想が凄く高かったとかっていう訳でもないんです(笑)でも、人を助けるっていうことを第一にやっている職業だなっていうのはずっと思っていて、実際消防士になってみて、確かに災害優先ではあるのですが、災害出動以外で、火災や災害を未然防ぐための「予防業務」などで市民の方とお話をする機会も多くあり、それがとても勉強になっています。
伊久美: 志太消防本部は、県内の大きな消防本部と比べると、職員数は多くないので、職員同士のコミュニケーションが取りやすく、職員同士が親密だなと思っています。また、女性職員だけではなく、男性職員も含めて、得意不得意があって、女性は力が弱いので男性に、うんと劣る部分はもちろんあると思うんですけど、そういう所をすごく何かカバーし合える職場だと感じています。私が入った頃と比べれば、とても働きやすいというか、女性の設備も充実してきていたり、男性職員の考え方も変わったりで、女性職員がいることが当たり前になってきているように感じます。それは今まで頑張って来てくれた先輩たちのおかげなんだろうなってのは思うんですけど、逆にそれが当たり前になってきていて、女性職員が甘えすぎていってしまうのもどうなのかなと思うこともあります。
私は今、女性唯一の救急隊なのですが、女性患者さんの観察などは重宝されるなっていうの感じていますし、一般的に見れば女性がいることで消防力の向上に繋がっていると思います。
紅林:言い方が難しいのですが、私たちが出動する現場というのは、有事の時なのでできれば出動が少ない方がいいというのは前提の話で。私たちが現場に到着した時に市民の方が安堵の表情を浮かべてくれることで、素晴らしい仕事をさせて貰ってることにやりがいを感じています。

キャリアプランについて

紅林:私は今6年目で、入った当初から消防隊に属しています。入って数年は本当にがむしゃらに仕事に慣れるために働いていました。でもここ2年くらいで、数年かけてかき集めてきたものが、何となく自分の中で落ち着いてきて、それを生かして仕事をやってるなという認識です。
今後は、次のステージというか、これまでとは違う消防の部分をちょっと見て、仕事をしてみたいと思っています。プライベートの方で言うと、妊娠出産とか、そういうライフステージと重ね合わせた働き方も考えていて、もう少し先かもしれませんが災害対応だけではない仕事も視野に入れていきたいなっていう意識の変化は出てきました。その中で、女性職員が妊娠出産を経て、職場復帰する時に、家庭やこどものことを考えると、すぐに当直業務は無理だと私自身は思うんです。では、日勤業務で復帰するとなった時に、私のように日勤業務の経験が1度もないととても不安に感じます。なので、職場にはそういった不安を取り除くために“職場復帰プログラム”を作ってもらうことを期待します!
望月:私は2年目なので、これからも現場活動をしていきたいと考えています。これからのキャリアの中で多くのことを経験したいなとは思ってるので、そのために今は基本をしっかり身に付けたいと思ってます。あとはやっぱり、ライフステージ、プライベートの方も計画的に考えていかなければいけないと思っています。
伊久美:私は入ってからずっと救急隊として働いているので、今後は視野を広げるためにも救急隊以外の仕事に就いてみたいと思っています。
紅林:私は今年、救急課程をとらせていただくのですが、実は以前は救助隊を目指していて、救助活動の中で、男性よりも体が小さい分、狭所などに一番に投入されることもあるかなって思った時に、まず患者さんの観察ができればいいなと考えて、救急科を志望しました。でも、今救助隊は目指すのはやめてしまったのですが、救急の知識は消防隊でも使いますし、あって絶対に間違いない知識だと思うので 幅を広げるために救急専科で頑張ってきます。女性の初救助隊員は後輩に託します(笑)
望月:私は最近、予防課も面白そうだなって思っているのですが、挑戦したいことが多すぎて、消防人生が足りないと思っています(笑)

お互いの存在について

伊久美:今年度はほとんどの当直に望月さんがいるので、当直中に一緒に食事をとったりだとか、仮眠室も一室なので、寝る時もカーテン越しにまりんさんがいて、後輩だけど、心強いなって思ってます。
望月:私も伊久美さんや女性職員がいてくれることで、心強く感じています。昨年は当直に女性が1人だったので、食事をとるのも1人だったりして。ふとした時に同性と話ができるって、楽しいです。
紅林:私は今、女性1人の当直で、男性職員の方々はとてもよくしてくれるので環境はとてもいいのですが、同性職員がいるといいなと思うことがあります。例えば、体を気遣う言葉とか、出動終わって帰署した時に交わす一言があるだけで、やっぱ全然違うなって思います。

消防士を目指してる学生へ志太消防本部の魅力、おすすめポイントは?

望月:大きい消防本部さんと比べたら小規模の消防本部ですが、その分色んな業務を経験できたり、色んな出動、現場も経験できるのは志太消防のいいところだなって思います。それと、私はもう人!!皆さん、すごく温かい方々で、楽しく仕事をさせて貰ってるので、そこが志太の魅力です。志太消防、おすすめします(笑)

伊久美:仕事の面で言えば、管内(藤枝、焼津)が程よく田舎、程よく都会で、海も山も交通網で言えば、東名も新東名もありますし、新幹線、電車、色んな災害が経験可能なところです。あとは人数が少ない分、職員全員の顔も覚えられますし、比較的自分の希望する業務に就くことができます。ただ、ネームバリューが低いのがうちの課題ですが、入って分かる魅力がたっぷり!!入らなければ、分かんないので、騙されたと思って皆さん、受験してください。
紅林:志太消防の良さはお二人の話でうまくまとまったのですが、職員数が周りと比べると少ないっていうのが凄く利点だと私は思います。職員同士のコミュニケーションが取りやすいっていう点から、得意不得意ももちろん補い合えますし、色んな事も顔が知れてる分頼りやすいですね。肩書きとかネームバリューで言うと、大きな消防本部を背中に乗っけたいなって思うのもわかりますが、本当に入って分かる魅力がとてもあると思うので、ぜひ志太消防本部に来て欲しいなと思います。

                                  

                                          

ママさん講習会 ~子育て中のお父さん・お母さんのための救急講習~

平成28年度より女性消防職員による子育て中のお父さん・お母さんのための出前救急講習を開催しています。
日常生活で起こり得る熱中症・脱水・誤飲・三角巾を使用した固定等の応急手当の実技や幼児・小児に対する心肺蘇生をダミー人形で実施していだきます。

また、女性消防職員の認知度を高めるとともに救急車の適正利用を伝えてくことも目的としています。

ママさん講習会用パンフレット

 

 救急講習の様子

女性消防ニュース

女性専用施設紹介

現在、2消防署2分署(全2消防署4分署)に女性専用施設を設けてあり、女性の働きやすい環境に努めています。
また、感染予防対策として、全ての庁舎において仮眠室の個室化を進めており、令和7年度末に完了予定です。

     

マタニティ制服を整備

平成28年度、女性活躍推進の一環として、マタニティ制服を整備しました。                        この制服は、妊娠中の女性職員が通常時と同様に働くことができるよう、右胸に階級章を付けるようにしました。   

今後も誰もが働きやすい職場となるよう福利厚生の充実に努めていきます。

  

 

就職説明会(訪問)

管内の高校に出張訪問し、就職希望の生徒を対象に「志太消防本部の魅力と採用案内」を説明しています。
消防という特殊な職場で輝く「女性職員の存在・活躍状況」をテーマに、映像や防火衣の着装体験等の説明会にしております。
志太消防本部では庁舎見学やインターンシップも実施して、説明会を含め今後も積極的に継続していきます。

就職説明会の様子 就職説明会の様子

藤枝市女性消防防災フェスティバルに参加

構成市である藤枝市の施策のひとつとして平成29年度に「女性消防防災フェスティバル」を開催しました。
藤枝市女性消防団員とともに志太消防本部女性消防職員が中心になって開催し、「女性目線の防災グッズ展示」「避難所体験」「応急手当体験」「非常食のおいしい料理」など、体験をとおして市民の皆さんが防災について楽しく学べるイベントとなりました。

藤枝市女性消防防災フェスティバルの様子 藤枝市女性消防防災フェスティバルの様子

女性活躍推進会議

平成28年度より消防長を含む幹部職員及び女性消防吏員が参加し、会議を継続的に開催しています。

第1回 女性が輝ける職場づくりについて

第2回 女性が活躍しやすい職場環境と人員配置について

第3回 不祥事・セクハラ・パワハラについて

第4回 組織の改革について

第5回 職場における女性のキャリアアップ及び福利厚生について

第6回 職場における現状の課題及び来年度予算編成に向けての事業方針について 

第7回 今後の女性活躍推進会議方針について

第8回 県内の女性活躍及びママさん講習について

第9回 静岡県女性消防吏員意見交換会について

第10回 静岡県女性消防吏員意見交換会を振り返って

第11回 女性活躍推進モデル事業の進行について

 

  
志太消防本部
〒426-0022 静岡県藤枝市稲川200-1 TEL:054-641-5000 (代)
消防指令センター
〒425-0041 静岡県焼津市石津一丁目6-1 TEL:054-623-1119

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