危険物取扱者・消防設備士
危険物取扱者について
危険物取扱者の案内
1.危険物取扱者を必要とする施設
化学工場、ガソリンスタンド、石油タンク、タンクローリーなどで、一定以上の危険物を貯蔵し、または取り扱う施設には、危険物取扱者をおく必要があります。
2.危険物取扱者の業務
甲種及び乙種危険物取扱者は、自分自身で危険物の取扱いができるとともに、自分が立ち会うことによって、他の人に危険物を取り扱わせることができます。また、危険物保安監督者になることができます。
丙種危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油など)に限り、自分自身で取扱うことができます。
免状の種類と取扱うことのできる危険物は「免状の種類」の欄のとおりです。
3.危険物取扱者の受講義務
化学工場やガソリンスタンドなどで、危険物の取扱い作業に従事している危険物取扱者は、危険物の取扱い作業の保安に関する新しい知識、技能の修得のため、3年ごとに都道府県が行う講習を受けなければなりません。
4.危険物取扱者の役割
危険物取扱者は、人々の生命や財産を火災から守る重要な役割を果たしています。
例えば、ガソリンや灯油などの危険物は、私たちの日常生活になくてはならないものですが、火災の発生の危険が大きく、いったん火災になると急速に拡大し、消火に特殊な消火設備と技術が必要になります。したがって、化学工場などで多量の危険物を取扱う場合は、十分な知識と技術を持った危険物取扱者が必要です。
消防関係の国家資格である危険物取扱者試験は、(一財)消防試験研究センターが行っています。
危険物取扱者試験
1.危険物取扱者試験の実施について
危険物取扱者試験は、静岡県では年4回実施しています。試験日程、試験会場、願書受付期間等は、(一財)消防試験研究センターホームページ(外部リンク)でご確認ください。
2.危険物取扱者の受験資格
甲種
大学、短期大学、高等専門学校及び高等学校、中等教育学校の専攻科(修業年限が2年以上のもの)で化学に関する学科、課程を修めて卒業した人、またはこれに準ずる学力を有すると認められる人。
乙種危険物取扱者免状の交付を受けた後、危険物製造所等において2年以上の危険物取扱いの実務経験を有する人。
4種類以上の乙種危険物取扱者の資格を有する人。
乙種・丙種
受験資格を定めていませんので、どなたでも受験できます。
受験資格の内容など、詳しくは下記の場所へお問い合わせください 。
(一財)消防試験研究センター静岡県支部
静岡市葵区常磐町1-4-11杉徳ビル4階
TEL:054-271-7140
3.試験科目及び問題数
種類 | 試験科目及び問題数 |
---|---|
甲種 | 危険物に関する法令(15問) 物理学及び化学(10問) 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問) |
乙種 | 危険物に関する法令(15問) 基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問) 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問) |
丙種 | 危険物に関する法令(10問) 燃焼及び消火に関する基礎的知識(5問) 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問) |
- 乙種(第1類から第6類)のいずれかの類の免状の交付を受けている者は、他の類を受験する場合*を付した問題全問が免除されます。
4.危険物取扱者免状の種類と取扱うことができる危険物の種類
免状の種類 | 取扱いのできる危険物 |
---|---|
甲種 | 全種類の危険物 |
乙種 |
第1類:塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類などの酸化性固体 第2類:硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属紛、マグネシウムなどの可燃性固体 第3類:カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、黄りんなどの自然発火性物質及び禁水性物質 第4類:ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類などの引火性液体 第5類:有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物などの自己反応性物質 第6類:過塩素酸、過酸化水素、硝酸などの酸化性液体 |
丙種 | 第4類の危険物のうちガソリン、灯油、軽油、第三類石油類(重油、潤滑油及び引火点130度以上のものに限る)第四石油類、動植物油類 |