大掃除の機会に 各家庭の火災予防対策を
更新日:2020年12月22日
年末に向け、各家庭で大掃除を行う時期となりました。
年末の大掃除で、家をキレイにするだけでなく、火災危険も一掃しましょう。
また、新型コロナウイルス感染症対策による外出の減少から、住宅での出火等の危険性が高まることが予想されることを踏まえ、今一度火災危険について確認しましょう。
令和元年中の住宅火災の発火源別死者数(全国)
住宅火災による死者数899人のうち、発火源が不明の422人を除き、たばこによる死者が139人、次いでストーブが94人、電気器具が88人、こんろが42人となっています。
各発火源の注意事項等
住宅火災における発火源として上位を占める「たばこ」、「ストーブ」、「電気器具」、「こんろ」の他に、使用が多くなる「エアコン」、全火災の原因として上位となる「放火」ついて、以下の対策のポイントを参照に火災予防に努めましょう。
たばこ
対策のポイント
- 灰皿に吸殻を溜めない
- 寝たばこをしない、吸いかけのたばこを放置しない
- 処理の際に吸殻は水で十分に消す
ストーブ
対策のポイント
- 使用前に、取扱説明書に従って点検を行い、必要に応じて、修理や取替えを販売店に依頼する
- ストーブの近くに衣類や布団などの燃えやすい物を置かない
- ストーブの周囲や上方に洗濯物を干さない
- 就寝時や外出時には使用するのを避ける
- 火のついたまま、給油をしない
電気器具
対策のポイント
- 必要に応じて点検を実施し、取扱説明書をよく読み正しく使用する
- 使用しないときは、コンセントから抜く
- 危険なたこ足配線はしない
- 差込プラグに付着したほこり等は取り除く
- コードに重い物を乗せたり、束ねた状態で使用したりせず、コードが傷んだ状態で使用しない
こんろ
対策のポイント
- こんろの周りや換気扇の油汚れを拭き取る
- 燃えやすい物を近くに置かない
- 台所から離れる時は、コンロの火を消す
エアコン
対策のポイント
- エアコンの内部洗浄は、正しい知識を持った業者への依頼や、購入先の販売店、メーカーのサービス窓口などに相談する
- 内部洗浄を行う場合、洗浄液が絶対に電気部品にかからないように注意する
- 洗浄に、消毒用アルコールや次亜塩素ナトリウムを使用しない
放火
対策のポイント
- 家の周囲は常に整理整頓し、燃えやすい物を置かない
- 物置や車庫の施錠をする
- 家の周りは街灯などをつけ、明るくする
住宅用火災警報器の維持管理
住宅火災による死者のうち、半数以上が「逃げ遅れ」によるものとされており、22時から翌朝4時までの時間帯の住宅火災で、他の時間帯と比べ多くの死者が発生しています。
火災の発生に早く気付き、逃げ遅れを防ぐため、大掃除の機会に住宅用火災警報器の清掃と点検をしましょう。
お手入れ・点検
- 警報器に付着したほこりや油を拭き取る
- 警報器本体のボタンを押すかひもを引いて、音又は音声により正常に作動するか確認する
10年経過した警報器は取り換えましょう
- 設置から10年を経過した警報器は、電池切れや警報器の劣化により正常に作動しないおそれがあるため、10年以上経過している場合は、警報器の取換えを行う