ガスの取り扱いにご注意を
更新日:2020年8月6日
2020年7月30日(木曜日)、福島県郡山市にある改装工事中の飲食店の爆発事故により、20人の死傷者が発生しました。
調理場の腐食したガス管からLPガス(プロパンガス)が漏れ、店内にガスが充満したことにより事故が発生した可能性が高いとされています。
店外にあるLPガスのボンベには、ガス漏れを検知すると供給を止める安全装置が付いていたものの、作動していなかったとされています。
LPガスを利用する事業所は、LPガスの特性や留意事項等をご確認いただき、爆発事故に注意してください。
また、ご家庭で使用されるカセットボンベの特性や処分方法等についても、今一度ご確認いただき、取り扱いに注意してください。
LPガスの特性や留意事項等
LPガスの特性
- 空気より重いため、床面を這うように広がり低い場所にたまる性質があることから、一般家庭のガス漏れ警報器は低い位置に設置されています。
- 一方で、都市ガスは空気より軽く、天井を這うように広がる性質があることから、ガス漏れ警報器は高い位置に設置されています。
- 本来、においはありませんが、ガスが漏れた時にすぐに気づくように、ガス特有のにおいをつけてあります。また、燃焼すると無臭になるため、正常に使用されている場合は無臭となります。
- 300キログラム以上を貯蔵し、又は取り扱う場合、あらかじめ、消防長又は消防署長への届出が必要となります。
留意事項等
- 改装工事中など、通常営業時と異なる場合は、部外者の出入りについて把握してください。
- 防火管理者等の建物関係者と工事施工者との連絡を密にし、安全な防火管理体制を構築してください。
- 火花などを伴う溶接作業や危険物品の持ち込み、喫煙状況などの再確認を徹底してください。
- 防火管理者の選任が必要となる事業所は、確実に防火管理者を選任し、消防計画を作成するとともに、消防計画に基づき防火管理業務を適正に実施してください。
- 通常時の消防計画と別に、必要に応じて工事中の消防計画を作成してください。
カセットボンベと処分方法等
カセットボンベ
- 中身は、プロパンガスと同様、プロパンを主成分とするものが多くなっています。
- ほとんどに、「直射日光を避ける」、「40度以上となる場所に保管しない」と表記されています。
- 温度が上がるにつれ蒸気圧が高まり、ボンベの内側から外側へ圧力がかかり爆発する可能性があります。
処分方法
- 廃棄前に、製品に記載の注意事項を確認の上、中身を使い切ってください。
- ガス抜きをする時は、必ず屋外の風通しの良い場所で行い、ガスが完全に無くなるまで噴出してください。また、一度に大量のガス抜きを行うのは危険ですのでやめてください。
- 缶に穴をあける時は、ガス抜きが完全に終わったことを確認してから、風通しの良い屋外で行ってください。
- 以下を参考に、各市の指定するごみの分別と出し方を守って捨ててください。
- エアゾール缶(スプレー缶)の出し方の注意(藤枝市)(外部リンク)
- スプレー缶・カセットボンベの出し方(焼津市)(外部リンク)