着衣着火にご注意ください!
更新日:2019年11月27日
今年度に入り、管内で2件の着衣着火による火災が発生し、2件とも高齢者が被害を受けました。
着衣着火とは、調理中のコンロの火やお仏壇のろうそくの火などが、着ている服に着火して燃え上がることを言います。
これから年末年始を迎えるにあたり、慌ただしくなるかと思いますが、今一度火の取扱いにご注意ください。
着衣着火の事案例(他市の事案例を含む。)
着衣着火の中でも多く発生する、こんろとお仏壇のろうそくによる事案例を紹介します。
こんろでの着衣着火
- やかんを火にかけ、ガステーブルの上にある換気扇のスイッチに手を伸ばした際に、着衣の腹部に着火
- こんろで調理中、こんろの奥にある調味料に手を伸ばしたところ、着衣の袖口に着火
- スカーフを首に巻いたままこんろに火をつけたところ、首から垂れ下がったスカーフに着火
お仏壇のろうそくによる着衣着火
- お仏壇でお線香をあげようとしたところ、ろうそくの火が衣服に触れ着火
- ろうそくをつけたまま、お供え物に手を伸ばしたところ、ろうそくの火が衣服に触れ着火
着衣着火を防ぐポイント
着衣着火を防ぐポイントの一例を紹介しますので、参考にしご注意ください。
- 袖口や裾が広がった服で火を取り扱わない
- 調理中は、ストールやスカーフなどは外す
- こんろの奥に、物を置かず、こんろのまわりを整理整頓する
- 火が接しても着火しにくい防炎製品のアームカバーやエプロンを使用する
- 鍋などの底から火がはみ出ないよう、適切な火力に調節する
- 電気式の調理器具の使用を検討する
- お仏壇のお供え物に手を伸ばす際に注意する
- 電気式やコンセント式のローソクやお線香を使用する
- 身体機能が衰える高齢者や注意力に欠ける子どもに対して、周りの人も十分に気を付ける
着衣に火が着いてしまったら・・・
慌てず、衣服を脱いだり、水をかけるなどして消火し、119番通報をしてください。
近くに水がない場合は、以下の方法で対処してください。
ストップ(止まって)
衣服についた火の勢いを大きくさせないために、走り回らず、その場に止まる。
ドロップ(倒れて)
地面に倒れこみ、燃えているところを地面に押し付けるように、体と地面をくっつける。
体と地面の間にできるだけ隙間が残らないようにする。
ロール(転がって)
地面に倒れたまま左右に転がることで、火と空気の接触を遮断し、衣服についた火を窒息消火させる。
転がるときは、顔を両手で覆い、顔へのやけどを防ぐ。
その他
着衣着火の再現映像や注意喚起などが、以下のページから確認できます。
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構
着衣着火再現映像(外部リンク) - 消費者庁
高齢者のやけどに御注意ください!(外部リンク)