泡消火訓練「2種類の泡で効率よく消火」
更新日:2019年5月22日
志太消防本部には火災の種類に応じて確実に消火するための泡を出す消防車が2種類あります。
物が燃えるためには「酸素・可燃物・熱源」が必要ですが、泡で燃焼物を覆うことで空気を遮断し、火災を早期に消火することができます。
私たちの身近にある泡といえばハンドソープの泡などがありますが、泡ならなんでも良いわけではありません。私たち消火のプロは燃焼物にあわせて泡を使い分けます。
1つ目の泡はCAFS(キャフス)という圧縮空気泡で、主に普通火災(木材、紙類、繊維など)に効果を発揮します。消防車の中で泡を作り、ホースの中を泡が流れていくため少ない水で消火でき、ホースも軽く取り回しが良いのが特徴です。
2つ目の泡は、化学薬液を用いて泡を発生させ、油火災などに有効です。油の燃焼する力はとても強いので、筒先で耐久性のある泡を大量に発生させることにより表面を覆い、窒息消火させます。
私たちは火災に応じて、この2種類の泡を使い分けて効率よく消火ができるように訓練を重ねています。