飲食店の火災に注意
更新日:2023年8月17日
厨房における火災について
全国的に厨房設備の不適切な使用による火災が増えています。
特に飲食店では調理のために長時間ガス機器等を使用するため自然とそのリスクは高くなります。
総務省消防庁の報告によると出火原因の多くは人的要因によるもので、「消し忘れ」「過熱」「可燃物の接触」が全体の約6割を占めています。

こんろ火災の主な出火原因
厨房に潜む危険を知る
厨房に潜む危険を知り、実際の予防に繋げていくことで火災のリスクを確実に減らすことができます。
過去の火災事例を基に厨房にはどんな危険が潜んでいるのか確認してみましょう。
(1)天ぷら油を加熱したまま外出
天ぷら油を凝固剤で固めるため、大型ガスこんろで加熱していることを忘れて外出した間に出火。
(2)ガスこんろ付近に可燃物を存置
ガスこんろの上方で乾燥のために吊るしていた雑巾が落下して着火。
(3)焼肉店のダクトの油カスから出火
利用客が肉を焼いていたところ、火のついた油が無煙ガスロースターに吸い込まれダクト内に溜まっていた油カスに着火。
参考資料
「厨房における火災予防の広報用映像」(約3分)(総務省消防庁)
「あなたのお店、厨房は大丈夫?」(PDF:580KB)(総務省消防庁)
「電気を熱源とする調理器具とグリスフィルターの離隔距離について」(PDF:334KB)(総務省消防庁)
「飲食店の厨房設備等に係る火災予防対策ガイドライン」(PDF1.04 MB)(東京消防庁)